「違反者講習」体験レポ2006年03月24日 00:22

某日のスピード違反と以前の車での鶴見勤務時代からのポイントがコツコツと溜まったお陰で、とうとうポリスメンから「違反者講習」 なるものの通知が来てしまいました。

この「違反者講習」なるもの、知らない方も多いんじゃないだろうか?それもそのはず、行ってみて分かったのだが、この制度が始まったのは平成10年からのようである。
簡単に説明すると、これまでの制度ではありがたく6点のポイントを貯めると、30日の免停だったのだがこの講習を受けるとそれがチャラになるという風に変わったようである。しかも行政処分も免れるそうである。(ただし一発で6点になってしまうとこの限りではない)

3月某日に来た通知によると講習日は決められているようで、無情にも平日の指定。まあ、年度末に向け有給消化しようと思ってたからいいけどさ。でも、転んでもただでは済まない今の俺。これが来たときから体験レポをしてやろうと思ってたから、当日が近くなってくるとちょっぴり楽しみになっていたりw

場所は最初は埼玉県のメッカ・鴻巣かと思ったのだが、見てみると大宮(北区)の土呂(トロ)となっている。意外と近くて良かったニャ。


▲土呂駅 何もねえっす

で、この講習は事前に「実車コース」と「社会参加活動コース」の二通りから選ぶことになっている。この二つ内容が違うのは一目瞭然だが手数料も違う。実車コースは14,250円、社会参加活動コースは10,250円。ってか高っ。もちろん迷うことなく安い社会参加活動コースを選択!金額も魅力的だったのだが、内容的にも興味深かったので迷わず社会参加活動コースにした。

土呂駅を降りて10分ほど歩くと目的地の「埼玉県自動車学校」に到着。

まあ、寂しいところですわ。でも目の前には複合銭湯施設もあったりして。


▲銭湯利用者なら車も停められるかも(自己責任で)

入ってみるとまあ教習所だね。受付の部屋は教官(?)のおじさん達がシミュレーター室で待ち受ける。このシミュレーターやったことないのでこれもあるのかと思ってわくわくしていたのだがこれを使用した教習はなかった。残念。
ここで手数料10,250円を払う。

手数料を払い終えると講義室で待ち受ける。

総勢50人くらいいました。話によると行政処分の方の講習には200人くらいいるらしい…。みんな結構やられてるんだね。

スケジュールはと言うと、朝9:10に集まって30分ほどこの日おこなわれることの説明とマルバツ形式による簡単な適性検査。その後1時間近くかけて機械による検査。そして1時間半ほどテキストを使った交通安全講習。お昼休みを挟み、社会参加活動コースは社会参加活動。最後に感想文を書いて終了ということで、終わるのは午後4時となっている。(下の写真、真ん中黄色い枠の「産学」というのは不明)


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当日約50人いたうちの社会参加活動コースを選択した人はたったの9人。みんな結構運転が好きなんだね。

説明が終わると機械による適性検査。(ここから雰囲気的に会場の写真が撮れなかったので言葉だけ)
まず視力検査で、普通の視力・動体視力・暗順応の検査の三つ。この視力検査の機械が意外とハイテクだったりする。各々の機器には一台ずつParm(iPAQ)が繋がれておりその場でデータを無線で飛ばしてデータ収集とプリントアウトができるようになっている。ITやね。
機械の中をのぞいて「C」の開いている方を読んで機械のレバーを倒していくというおなじみの方式。
これまで動体視力なんてものを計ったことなかったので結果が楽しみ。それで出た結果がこれ。


▲ランクはA〜Eの5段階

ショック!「動体視力に問題があります」。動体視力最低ランクのEじゃん!どうりで野球が苦手なわけだ…。にしても「問題があります」とまで言われると…。ちなみに視力はあまり良くありません。毎回いつ0.7切るか冷や冷や。

続いて暗順応の検査。暗順応とは明るいところを見た後、急に暗いところにある「C」を読んでいくという検査。暗順応の検査の結果はこれ。

やったね♪うってかわって最高ランク。しかも教官に「君すごいね」って言われました(^^)。「普段夜釣りで鍛えてますから」って答えてみた。これってシーバサーの鏡じゃない?
ちなみに平均30秒切ればAランクになるそうです。

視力検査が終わると「CART適性検査」なるもの(CARTがなんの略かはわからない)。要は簡易シミュレータのようなものでモニターを見ながらそれに反応していくというもの。

機械は10年以上前のゲーセンにあったようなちゃちいハンドルとペダルが付いていて、その両サイドにボタンがちらほら。その上にテレビモニタが乗せられている。検査内容はいくつかあって、画面に●が出たらペダルを離すとか、■の間にハンドルを持ってくるとかそんなもの。反射神経とか注意力を計ってるわけですな。結果は中の下って所かな?あまり結果はおもしろくないので省略。

これが終わると再び教室に戻って講習が1時間半ほど。内容はダルい内容かなと思っていたのだが、点数制度のことなどに意外と時間が割かれていて、知りたいことだったので案外眠くならなかった。この辺は知らないと損をすることだからね。
ちなみに寝ていると立ってテキストを読まされます。

これが終わると昼食。食事は教習所内で摂れます。カレーや幕の内弁当・唐揚げ弁当・サンドウィッチ等などがあります。だいたい500円前後。ちなみにカツカレーが食いたい人は午前中に予約が必要です。売り切れで「え、ないのぉ?」と言ってる人が結構いました。


▲食堂のおばちゃん達は親切でした

で、昼食が終わると自分は社会参加活動コース。内容は何のことはないただのゴミ拾いである。(※注:何をやるかはその時によって違うそうです。)
まずマイクロバスに乗せられ延々と20分ほど走る。意外と遠くまで行くんだね。しかも車中でもぬかりなく講習ビデオの上映。内容も昔の映像でなく意外とCGばりばりの映像であったりする。

マイクロバスはこれまたへんぴなところに停められ、トングと軍手、ゴミ袋を渡されて道ばたのゴミを拾って歩くというもの。車通りも人通りもそんなに多くないところだったこともあってかそんなに恥ずかしくもなく、春のポカポカ陽気の中気持ちよくゴミ拾いをさせてもらった。不思議なもので、複数人でやってるためかゴミの奪い合い的な感情が沸いてくるw
一緒に歩いていた若いあんちゃんはゴミを拾いながら終始「だり〜、だり〜」とうわごとのように言っていたが、最後にはゴミ袋はいっぱいにしていた。偉い偉い。
正味45分くらい拾って歩いただろうか。ゴミ拾いが終わるとバスに乗って教習所に戻る。帰りもぬかりなくビデオの上映。でもこれ、社会参加活動コースの行程の半分くらいが移動に費やされているのでそんなに疲れるような活動ではなかったと思う。

戻ってくると教室では実車コースに付随してくる講習をやっていてしばし外で待たされる。実車コースをやってないので詳しいことは分からないが、実車コースは講習もくっついているようなので怠そうだ。外に出て手を広げられる分社会参加活動コースの方がお得なような気がする。しかも移動40分、実車コースが終わるまでの待ち時間15分あったので実質50分くらい何もしていないようなものである(車中ビデオは見たが、これは寝てても注意されない。俺は寝てないけど)。

最後にこの日の講習での感想文。4つくらいの質問があってそれに3〜4行で答えていくものである。これももっともらしいことを書いておけば全く問題ない。

その感想文が受け取られると最後に終了証明書なるものをくれた。きちんとした厚手の紙でハンコも押してあるので微妙に嬉しい。

これにて全て終了。拘束時間は朝9時から夕方4時までと長かったけど、これを書こうと思ってたこともあってか終始それほど退屈しなかった。むしろいい経験をしましたという感じでちょっと楽しかったです。

で、帰りは池袋で降りて新製品デジカメを色々いじくり回してきた。結果、またしばらく買わないかもw
だってどれも一長一短なんだもん。

ま、何かの機会には参考にしてくださいな。以上終わり。